第22章 迫り来る危機
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「うーーーーん……………何度目だろう。」
また迷子なんだけど。
「え、俺見回り何回した?数え切れないほどしてるよな?なんで?」
ここに総司くんいたら絶対バカにされてんだろうな。
…友達にも、よく言われてたな。
潤あんたいつになったら道覚えんの?って。
「…やっぱりまだ聞くのやめとこかな。」
今本当のこと聞いたとこで受け止めきれる自信ねーや。
変なとこ優柔不断だよな、俺。
「よし、帰ろ。」
後ろを振り返った瞬間。
「おわ。」
誰かとぶつかった。
「っ、すんませ、ん…。て、あんたこの間の…。えと、薫さん?」
「覚えて頂いてたのですね。」
「まぁ、ちょっと人の顔覚えんの得意なんだよな。…そーいやまだ自己紹介してなかったな、俺は…。」
「山中潤さん、でしょう?新選組の。先日助けて頂いた時に沖田さんと一緒にいらっしゃった。」
おやまぁ、俺ってば有名人。
「あはは、正解。あれから絡まれたりはしてねぇ?」
「はい。ご心配して頂きありがとうございます。」
「そっかそっか。それなら良かった。じゃあまぁ、気をつけて。」
「あの、山中さん。」
「ん?」
「…いえ、何でもありません。」
「そか?んじゃな。」
ひらひらと手を振り、俺は元きた道を戻る。
「…気をつけるのは、あんたの方だけどね。」
背を向けた俺に、冷たい目をした薫からそんな独白が向けられていたなんて思いもしなかった。