第8章 好きというのは
「勘違いって…何か三人、急に仲良くなったもんね」
「言われてみればそうっすね…」
なかなか話に入れなかった有基君まで入ってきた。
「そうですね…秘密にして下さるなら言いましょう」
「やっぱりあるんだな」
私達は私が女であること、硫黄君とは隣の家だったことを話し始めた。
カ ク カ ク シ カ ジ カ
「そうだったんだ…渚お疲れ」
「ありがとう、ございます?」
「まぁともあれ、守る物が増えたな…」
「頑張るっすよ!渚防衛部♪…皆望月のこと、名前で呼ばないっすか?」
「え…?いいけど…」
名前か…女の子っぽいから呼ばれたくなかった(バレないように)けど、良いかもなぁー…
「とりあえず一緒に頑張ろう望月!」
「はい♪」
ただ早く、立先輩の気持ちに答えてあげなくちゃ、とその事にも悩まされ無くてはならなかった。