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ピンチは彼氏を呼ぶ

第6章 翌日と守り隊


「お風呂のそうじをしたので、お湯が沸くまで待っていてください」

少しの沈黙が流れ、鳴子先輩が話し掛けてきた。

「渚は、どうして一人称が私なのですか?男なのに」
「…っ!」

思わぬ質問に息を飲む。女だから、という答えが正しいけど言えるはずがない。
困っていると鳴子先輩が話を続けてくれた。

「私は小さい頃、周りには女子が多くて移ったからなんです。父は遅くに帰って来ていたためにあまり会わず、姉と遊んでいたので」
「そうだったんですか…」
「それに近所には女の子がいてよく遊んでいて」

私も近所には男の子がいて、よく遊んでいた。その子は一人称が"私"で、お父さんの帰りが遅いと言って…あれ?なんか鳴子先輩と似てる気が…?

「貴方はどうしてですか?」
「ええっと…」

私は出来るだけ本当の事を話した。

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