第6章 翌日と守り隊
「手、失礼します」
「はい…」
少しの沈黙時間が流れる。
「家はどちらの方なのですか?」
「えっと、kコンビニの直ぐ近くです」
「そうですか、遠いですね…家に泊まって行きますか?」
「ええっ!?」
驚きとドキドキで手に力が入る。
「今家に帰っても何かと不便でしょう。だからと言って家にお邪魔するわけには行きませんし…」
確かに、家に帰っても見えないままではご飯の支度やお風呂は入れない。
それでも私は隠しているけど女で、鳴子先輩は男。それは紛れもない事実。
「えっと…」
「嫌ならいいですが、家の中の事、出来ますか?」
「ぅ…出来ません…お邪魔してもいいですか?」
「勿論、構いません」
それから私達は鳴子先輩の家に向かい、お邪魔させてもらった。