第6章 翌日と守り隊
そして時は過ぎ、外は暗くなった。
「そろそろ帰るかー」
「そうだね、渚大丈夫?皆守るから…」
「ありがとうございます…」
すると手を誰かに握られ、ゆっくり誘導される。ほのかにさくらんぼの香りがするので、蔵王先輩だろう。
「階段が…十五段!一、二…」
「三、四…」
階段は一段ずつ数えて降りて、後は障害物を教えてもらい歩いて行く。
「俺等こっちだから…渚よろしくね。気を付けて!」
「わかりました、任せてください」
由布院先輩と鬼怒川先輩と分かれてまた歩いていく。
「目見えないとか大変だよな…でも怪人まだ見つからないし」
「早く見つけなくては、ですね」
「じゃあ俺こっちだから、硫黄後はよろしく。…またな!」
「えぇ、また」
「はい…ありがとうございました」
手が離れて冷たい手がまた触れる。