第6章 翌日と守り隊
「さっき、笑ったら光が見えて、眩しくて目を閉じたんです。少しして目を開けると視界がぼやけてて…。それがだんだんと暗い、黒で包まれて…」
「見えなくなった?」
「はい…」
皆はうーん、と原因を考えてくれる。初めに声を出したのはウォンバットだった。
「もしかしたら怪人の仕業…って事もあり得ます。突然失明、ということですから」
「でもラブレスレットは反応してねーけど?」
「煙ちゃ…ひきこもり怪人の時はなかったし」
またうーん、と悩む。すると今度は硫黄が話し出した。
「とりあえず目が見えないのは事実ですし…私たちで彼女を守りましょう」
「だなー」
「すみません…ありがとうございます」
「何か地球防衛部じゃなくて、渚防衛部だな」
突然由布院先輩に命名された部?の"渚防衛部"は、皆気に入っていた。
「煙ちゃんいいね!」
「まぁ続かれては困りますが。早く治るのが一番です」
それから相談して、教室では有基君、行き帰りは一番長く同じな鳴子先輩を中心に守ってもらう事になった。