第1章 手をとったときにはきっと決まっていたのでしょう。
「サボっていることは良いわ。とにかく、お手伝いよろしくね?」
「いや、あの、そうだ!!幸村君!!部長の幸村君はきっと反対してるんじゃ・・・」
「するわけないじゃない」
即答する友人。しかも、何言っての的な目を向けてこられる。一体なぜなのだろう。
「一年生のときから友達なんでしょ」
「いや。クラスメイトの一人やっただけやと思うんですが。」
「え?だって、幸村君が・・・」
「元木」
元木とは友人の苗字である。というか、話しているときに入ってくるのはいったい誰だ。
「げ、幸村君」
幸村君相手にげって言える友人凄すぎる。
「何話してるんだ?」
「あー、ほら、テニス部のお手伝いのこと。喜んで手伝ってくれるって」
若干、彼から怖いオーラが出ているような気がする。そして何故か友人は、そんな幸村君から目をそらしているが、また、間違ったことを彼に伝えている。私は、決して喜んでなどいない。