第1章 手をとったときにはきっと決まっていたのでしょう。
「テニス部に知り合いいない」
そう言ってみれば、キョトンとした顔をした友人。
「何言ってるのよ。レギュラー全員と友達でしょ?副部長の真田君とは私たち小学校から一緒じゃない。柳君とは図書室で良く会ってるって聞いたわ。柳生君とは小説について話し合ってるって。丸井君はお菓子もらったことあるって言ってたし。ジャッカル君は、よく先生の手伝いを一緒にしてるって。切原君はかなの弟の太一君繋がりで知り合いって言ってたし。仁王君は・・・」
「はるまで何か言い始めたか!!」
「はるって呼ぶ仲だったのね。一年の頃からよく一緒にサボってるそうね」
はめられた。ニッコリと笑顔の友人。
優等生とはいいがたい私は、よくサボる。そこに、仁王も来て、いつの間にか仲良しになっただけなのだが。