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プロポーズされてみませんか? 【短編集】

第11章 夢の国で 【黒子テツヤ】


春乃と別れ、目的の場所に急ぐ。桃井さんから聞いた情報を元に欲しい物を探す。
「あった…」
桃井さんの情報通りの場所で見つけ、それを購入して春乃が待っている店へ戻る。
店へ戻ると、大きな袋を持った春乃が待っていた。
「すみません、お待たせしました」
「ううん。それより欲しい物は買えた?」
「はい」
「そっか」
そう言って春乃が微笑む。
「あの、行きたいところがあります」
「どこ?」
「お城の前です」


「すごーい!!綺麗!」
お城の前に来ると、城が綺麗にライトアップされてキラキラと輝いていた。その輝きが春乃の目に映る。
「春乃」
「ん?」
「すごくベタなんですが……」
「え?」
僕はポケットから先ほど買ったものを取り出して春乃の前に差し出す。
「え!?こ、これ……」
春乃の前にはキラキラと輝く指輪。
「僕と結婚してください」
みるみる春乃の目尻に涙がたまっていく。
「もちろんよ!」
そう言った春乃の目から一筋、涙がこぼれ落ちる。
春乃の左手をとり、指輪を薬指にはめる。
「永遠に幸せにすると誓います」
「うん」
僕たちの上でキラキラと何千もの星が瞬いていた。

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