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プロポーズされてみませんか? 【短編集】

第11章 夢の国で 【黒子テツヤ】


「ビッグサ●ダーマウンテン」
「え」
よりによって僕が苦手な絶叫ですか……。でも春乃のためです。
「わ、わかりました。行きましょう」


「キャァァァァ!!!」
ジェットコースターが下降し始めてから隣で春乃の叫び声が聞こえる。その叫び声は恐怖の叫びではなく楽しんでいる叫び声。僕は声すらでません。
「楽しーー!!!!!」
ジェットコースターを楽しめるなんて………。
「テツヤ大丈夫??顔色悪い」
ジェットコースターから降りた後、少し気持ち悪くなってベンチで休憩している。
「大丈夫です。少し酔っただけです」
「飲み物買って来ようか?」
「お願いしてもいいですか?」
「OK!!じゃあ待っててね!」
そう言って人混みの中に消えて行った。
頼んだのはいいですが、大丈夫でしょうかね?

遅い……。遅すぎる。心配になってきた。
「ここから動いたらすれ違うかもしれないし……」
僕はポケットの中から携帯を出して春乃に電話をかける。
「出ない……」
どうしたらいいんだ。むやみに動いてもこの広い場所で会える確率は低い。おとなしくここで待ってないといけないのか…!早く帰ってきてください……!
「テツヤ!」
「春乃!!……良かった無事で」
「ごめんね?道に迷って」
「いえ。春乃が無事ならそれでいいですよ」
「はいこれ」
「ありがとうございます」
春乃から飲み物を受け取り、並んで座り、それを飲む。
「気分は?」
「もう大丈夫です」
「良かった!じゃあ次のアトラクション行こう!もちろんゆったりしたやつ!」
「そうですね。行きましょう!」
それから色々なアトラクションをまわり、今はお土産を買っている。
「んーと、何がいいかな?さつきちゃんにはミ●ーちゃんでしょ?それから緑間くんはリトル●リーメン。それに青峰くんは……サ●ーかな。紫原くんはチェ●ャネコ。黄瀬くんはプ●さんで、赤司くんは…………なんだろ」
「赤司くんですか。何がいいでしょうね。ピグ●ットでいいんじゃないですか?」
「そうだね!よし決定!」
春乃は腕にたくさんのぬいぐるみを抱えてレジの方へと歩いて行った。あれは相当時間かかるでしょうね。僕は待ってる間、目的の物を買いに行きますか。
「会計が終わったらここで待っていてください。僕も買いたいものがあるので」
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