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プロポーズされてみませんか? 【短編集】

第8章 運命 【澤村大地】


そう言ってもう一度キスをした。その時間が永遠に感じた。



数年後。
「大地!仕事遅れるよ!」
「おう、行ってくるな」
「行ってらっしゃい」
「パァパ、いっしぇらっしゃい」
俺の可愛い我が子がつたない言葉で言う。
「おー、行ってくるな」
頭を撫でてやれば嬉しそうに笑う。笑い方が春乃に似てる。
「じゃあパパは仕事に行ってくるよ」
俺は春乃の大きくなったお腹をさすりながら言った。するとお腹からポコっと振動が伝わる。
「行ってらっしゃいって言ってる」
「ふふ。ほら、早く行かないと遅刻するよ」
「そうだな。それじゃ行ってくるな」
春乃にキスをして玄関のドアを開けて外へ出る。
今日も一日頑張れそう。
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