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ストロベリー症候群

第4章 新たな言霊は新しい始まりか?それともお別れの挨拶か…。





少し遠くを見ながら、なにかを思い出すように
少しずつ絢華が話し始めた・・・






















「本当に記憶が無いの。なんで事故に合ったのか、東京に住んでたはずの私がなんで大阪で事故に合ったのか、なんのために大阪に居たのか、なんで妊娠してたのか、相手が誰なのか・・・



私は誰かに愛されてたの・・・?」






















ポロポロと泣きながら、訴えるような嘆くようなその彼女の言葉は


今まで本当に辛かったんだと思った。

















亮「それが、4、5年前・・・」





「うん、娘が今年で4歳だから・・・」




亮「なんも思いだせへんの?」




「思い出そうとすると、頭痛がして記憶から拒否されるような感じになっちゃう」




亮「そっか・・・」




「みんな、無理に思い出さなくても今から楽しい思いで作っていけばいいよって言うの・・・」




亮「うん、そうかも・・・?




「ん?」






亮「その首にしてるやつ・・・」




「あぁ、このネックレス?」






亮「みせて・・・」





「え?・・・ん、いいよ」


















亮「・・・ありがとう」
















「・・・?」





亮「いいリングやな、それ」




「うん、事故前の物って財布以外なにも持ってなかったみたいなんだけど、唯一これだけは握りしめてたみたいで、どこの指にしてたものか分からなかったからネックレスにしてるの。」





亮「そっか、インディアンジュエリー・・・やな、それは」




「へぇ~、詳しいの?」



亮「そのリング作ってる人とリングの石が採れる山が俺の好きなものと同じやから…。」




「へぇ~、じゃあさじゃあさ、ずっと気になってたんだけど、この“MM”ってなんだと思う?」





亮「・・・・」




































“ Marry me ”



















意図的に絶たれたはずの歯車が



また




運命という不確かなものによって





突き動かされる・・・。
















亮「さぁ、ね・・・」


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