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もう一度

第3章 不幸と不幸


その後小さいぷにっとした男の子がニコニコしながら私に
『お姉さんて名前何て言うんですか?』
そう問いかけてきたのだが、それがあまりにも可愛すぎて私は一瞬天に召された気がした
そして平常心を保ちながら自分の名前を言うと3人とも笑顔になり
“葉月先輩”と言ってきた
この子達はあれなのだろうか、私を殺したいのだろうか
その時同時に無自覚で無邪気な子は天使だと思った
その後しばらくして私が食べ終わって席を立った時、3人に
『また、一緒に食べてもいいですか?』
と言われ、私は少し驚きながらも
『好きにすれば』
とそう言って食器を片付けに行った
その時私は色々な事を考えていた
“こんなのと食べていて楽しかったのだろうか”
それが一番最初の疑問だった
私は初対面の人にはきついから慣れるまでは誰も一緒にいようとはしなかった
だから、あの3人は少し変わっているのかもしれない...とそう思った
そう思いながらも本当は嬉しかった、誰かと一緒にいれる事が
そう考えていると少し寒いことにやっと気がついた、ハッとして周りを見ると私は外にいた
『...パンナコッタ...じゃなくて、なんてこった...どうしてこうなった、そして私のテンションどうした』
私は一人だと独り言が多くなる、現に今一人でボケツッコミをしていた
仕方ないと思いそのままお気に入りの場所に行った
そこに行くまで森は暗かったのにそこだけは月明かりに照らされていて少しは明るかった
その月明かりを見ていると何故だか少し悲しくなってくる
その理由は自分でもわからない、何故こんな感情になるのか
そして、野原の先を見てあることを思い出した
それは確か、私がまだ5才の時
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