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もう一度

第3章 不幸と不幸


その後私は理事長室にずっといた
たまに先生や先輩が入ってきたが不思議と同情された
その後理事長の仕事をしてから寮に戻ったのだが、案の定賑わっていた
それを見て食堂でご飯を食べると言うのが嫌になったのだがおばちゃんに悪かったため仕方なく食堂で食べようと決めて、部屋で着替えた後食堂に向かった
いつもの席には座れなかったが、端っこの机が空いていたため私は迷わずそこに座った
少し焦っていたからか足を机の足にぶつけてお味噌汁が少し溢れた
『......手が、汚れた』
味噌汁がかかり少し手が痛いにも関わらず汚れた手をずっと見ていた
私は潔癖症ではないが服や手が汚れるのだけは好きじゃなかった
生憎ハンカチを持っていなかったため周りを見て、見られていないのを確認した後室内着で拭いた
そして何事もなかったかのように食べ始める
その時何かが見えた
それは今とは全然違う所で私は、夢で見た彼女と同じ様な格好をしていた気がした
そして、目の前には一人の少年がいた
しばらく考えているがどうもその顔までは思い出せず何故か固まってしまった
『あ、ご飯冷める』
そして結局悩みより食欲の方が勝ったため悩みなんてなかったと言うように食事を再開する
すると、目の前で音がしてその方向を見ると小学生と思われる子達が立っていておどおどしていた
『なんか用?』
この言い方は小学生にはきつかっただろうかと申し訳ない気持ちもあったが言ってしまったものは仕方ないと思いそのまま彼等を見ていた
するとメガネをかけた子が私の向かいの席を指差して
『あの、ここ...座っていいですか?』
そう言ったのだが、小学生というのもあるからだろう
すごく、可愛かったため私は珍しく
『勝手にすれば』
と少しきつめな言い方だが追い払わなかった
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