第25章 鋏」※赤司視点
すると手に持っていた人形がいきなり笑いだすと、手から離れ、そばにあった部屋の中へと入って行ったのだ。
ふと、笑みを浮かべると、構わずそのドアを開けた。
この部屋の中にあるのだろう。
そう思った。
中は案の定、あの人形たちの部屋。
目の前に赤色の額縁に白色で、なにも描かれていなかった。
その下に後ひとつ。
残りの玉を発見したのだった。
白色の玉。
これで全部そろった。
手からなくなったのを確認すると、赤司はポケットの中に入れていた鋏を取り出した。
赤「どれから刻ませてもらおうか」
ニヤリと笑みを浮かべた。
近くにあるものか、机の上にのっているものか。
怪しい笑みを浮かべる赤司が異変に感じたのはすぐだった。
あけっぱで来たはずのドアがいつの間にかしまっていたのだ。
赤「へぇー
こんなのでオレを怖がらせようとしているのかい・・・
舐められたもんだ」
ゴーン、ゴーンと部屋の中に鐘の音が鳴り響いていた。
部屋が揺れ、白い画からはあのイヴたちと離れるきっかけになったところにあった画と同じものが浮き出していた。
赤司はあわてることなく、もともとから目をつけていたのか右側奥にあった白い服を着た人形へと手を伸ばすと、鋏で切りつけていた。
その人形から出て来たのは、ひとつのカギ。
それを取って、出てきている画に向けて手に持っていた人形を叩きつけ、ふっと笑みを浮かべながらドアを開けた。
赤「オレに勝とうなんて、思わない方がいい」
ガチャリと音とともに、部屋のカギがしまっていた。
赤司は満足そうにすると、残りのドアへと歩き出していた。これでようやくイヴと合流できる。
部屋へ入ると、どうやら上へと登る階段があった。
この階段を登ればイヴに会える。
そうなぜだが思えて来た。
だから足をあげ、先へと進みだした。
後書き
鋏を登場させたかったんです←
は さ み を w
ってことでこんなシーンになりました♪
もうすこしで主人公と再会します
それとともに最終回も近づいてきています;;