第24章 煙と扉
どこからか水が落ちてきている音に気がついた。
その正体をつかむために歩きだした赤司だが、やはりあの音が聞こえるのは、あの赤い物体がいて、吸うと身体に支障を与えるあの部屋だった。
赤司は思い切って、瓶があるところまで走った。
すると雨から水が漏れてきているのか瓶の中には水がたまっていた。
自分のバラをその中へいれると、右側奥に見えた紐を下ろすために走っていた。
体にはずきずきと痛みが走ってきていた。
思い切って紐を自分の方へと引っ張った。
すると少しずつあの赤い物体が消え始めていたのだ。
花びらは残り一枚。
赤司は近くにあった壁へとよっかかっていた。
赤「げほっげほっ」
助かった。
そう思った。
立ちあがり、外にあった瓶へ自分が持っていた花びらを置き、元の枚数になったのを確認すると少しずつ自分の体調が戻って来るのがわかった。
壁によっかかり、少しだけ休憩をとることにしたのだった
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