第16章 赤色の目に離れ離れ
メ「・・・ねぇ イヴ
さっきの部屋で カギ拾ったよね?
その カギで・・・
そこのドア 開けられるんじゃない?
もしかしたら 違う部屋に
これを 壊せる道具が
あるかも しれないよ
ねぇ 見に行こうよ」
赤「いくな! イヴ!」
赤司がそこまでして止める理由がイヴにはわからなかった。
自分とあった時はあんなに快く名前を教えてくれたと言うのに、今は自分の隣に立つメアリーを睨んでいた。
でもこのままじゃ赤司とも合流することはできないだろうし、一緒に帰ると約束したのだ。
「征君、メアリーと探してくるよ」
赤「イヴ!」
「見て、確認してくるだけ
なにもなかったら帰って来るし
だって征君と一緒に帰るって約束したんだもん」
赤司は目をみはった。
そうだ。
ここから彼女とともに出ることを約束したのだ。
メアリーとともに行かせるのはとても不安なのだが、ここからイヴたちの方へいけない限り一緒に行動するのは難しい。
ここはメアリーの言う通りにカギをあけてなにか壊せる道具を持ってきてもらった方がいいのかもしれない
赤「いいか なにもなかったら帰って来るんだぞ」
「うん!」
イヴはメアリーと手をつないでもう一つのドアの前に立ち、カギを差し込んで中へと入って行ったのだった
後書き
それであの部屋の話しなんですけど
「主人公の目には」という言葉に違和感を感じた方もいらっしゃるかと思います
赤司の目には別のものが見えているんです
それは次の話にのっているので省略させていただきます
そして、メアリーの目にも赤司が見た同じものが見えているんです
主人公の精神はあそこに置いてあった本のように崩壊しちゃって幻覚が見え始めちゃっているんですよね;;
目が赤いうさぎの人形に・・・