第13章 後悔とお誘い
赤「ここまで来れば・・・
大丈夫だろ
さて先に・・・・って イヴ?
どうした? 大丈夫か?」
イヴはその場に崩れるように倒れてしまったのだ。
意識がない彼女に赤司は着ていた自分のジャージを脱ぐと、彼女にかけ近くに休める場所はないかと歩きまわり、近くにあった部屋へと入っていったのだった。
先に自分が座るとイヴの頭を自分のふともも・・・いわゆる膝枕をしてあげていた
赤「気づいてやれなかったか・・・」
一番自分に歯がゆかったのは、彼女の体調に気付けなかったこと。
いつもの自分だったらもしかしたら彼女の異変に気づけたかもしれない。
しかしこの様子でどうやら自分もいつの間にか冷静をなくしてしまったらしい。
倒れた後に気が付くとは・・・
赤「まだまだだな・・・」
守ってあげたい。
いつの間にかそう思っていた。
放っておけなかったのだ。
普段だったら置いて自分だけ脱出することも考えているはず。
しかし自分のバラを取ってきてくれた。
これだけでまだともに行動しようとは思っていたのだが、一緒にいると彼女のことをもっと知りたいと思った。
だからそばにいることにした。
赤司自身、頭もいいし、顔もいい。
それにバスケ部主将となると、なにもしていないのに女たちが近づいてきてた。
そんなやつらは自分から切り捨てたし、女としてまともに話していたのは自分たちのマネージャーの桃井ぐらいだ。
でも・・・
赤「オレが人を好きになるとはね・・・」
そう、イヴをいつの間にか好きになっていたのだ。
そばにいさせたい。
自分ではない誰かにイヴを取られたくない。
そう思ったのだ
赤「離しはしないよ、イヴ」
やさしそうな表情を浮かべる赤司がそこにいたのだった。
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