第10章 目
そのまま充血した眼のところまで歩いて行くと手に持っていた目薬をその目へと落としたのだった。
すると周りの目のようにいきいきとした感じになり、もとあった場所から目を閉じてある方向へと動いていたのだった。
その目を追いかけると、壁をじっと見つめていたのだ。
目が引っ込んだのを確認して、その壁に近づいてみるとどうやら他の壁と色が少しだけなのだが違っていた。
どうやら隠し通路らしい
赤「俺が先に行くから、イヴは後ろから付いてきな」
赤司はそれだけ言うと自分の身体を先に入れて中を確認していた。
どうやらなにもトラップないらしい。
ゆっくりと進んでいくと足元に赤色のガラス玉が落ちていることに気がついたのだった
「征君みたいに綺麗・・・」
ふと呟くように彼女が言った言葉に赤司は満足そうな笑みを浮かべていた。
しかしこの赤色のガラス玉をどこにはめるのだろうか。
今まで来た道ではめることができる場所はないだろうかと考えていたところ、ふと絵を思い出していた。
ヘビの絵だ。
あのヘビには目がなかったのだ。
「征君!ヘビの絵!」
赤「そうみたいだね」
二人で部屋から出るとヘビの絵の前に立った。
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