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Ib×黒バス

第9章 嘆きの花嫁、名前の呼び方





『えへへへ へへへへへ

 はな・・・おはな いいなぁ・・・

 そのお花 くれたら

 ここ 通してあげるよ・・・えへへ

 えへへ・・・お花 ちょうだい?』




赤「イヴ、こいつに花をあげるな、行くぞ」


「え、あ・・・」



赤司はそいつから離れるようにイヴの手を引いて、来た道をもどっていた。


イヴのことだ。


この絵に自分が持っているバラをあげようとするだろう。


そう察知したのだ。


だから離させるために通ってきたところにあったドアの中へと入って行ったのだった。


そこは椅子とともにたくさんの絵が置いてあった。


そして奥の方にはなにかものが置いてあることに赤司は気が付いていた。




赤「奥になにかあるみたいだね」


「でもこの椅子とかどかさなきゃ奥にはいけないみたい・・・」


赤「うまく動かさないとどうやらこっちにもどれなくなりそうだな」


「でもなんとなくなら、いけるよ」



そう言って今度はイヴが赤司の手を引いて椅子を動かしながら前へと進んでいった。


さくさくと進んでいくその様子に赤司は目をみはった。


そして奥へと無事に到着したのだった。



「目薬・・・!あの目があったところに!」


赤「うん、そうだね」


「いこ!征君!」


赤「え?」


「征君、どうかした?」


赤「名前・・・」


「・・いやだった?

 征十郎って名前長かったから、征君って呼ぶことにいたんだけど・・・」


赤「そうか・・・

  別に構わない」




赤司がそう言ってほほ笑むと、イヴは満足そうな笑みを浮かべ部屋から出て行った。






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