第31章 なくしたバラ
そうしていると、どこからかきらりと光るものが遠くにあることに気が付いたのだった。
赤司はイヴを抱え直すと、そちらの方へと向かって歩き出した。
そこにあったのは桃色のカギ。
それを手にしたと同時だった。
足元が揺れはじめ、あたりが暗くなり始めていたのだ。
赤「イヴ、このカギ持ってろ」
赤司は桃色のカギをイヴへと渡すと、出口へ向けて走り出した。
今まで動くことがなかった人形たちはイヴたちへ向けて追いかけだしたのだ。
赤司はそれをなんとか避け、階段を上りきったのだった。
たどり着いた場所は自分たちが落とされた場所。
おもちゃばこはなくなっている代わりに、いばらが道をふさいでいるため奥に行くことができなかったのだ。
「征君・・・これ・・燃やそ・・・?」
赤「あぁ」
ライターを取り出すと、赤司はその荊に向けたのだ。
荊の部分だけ燃えたおかげで先へと進むことができたのだった。
階段を上りきるとそこは部屋になっていた。
奥にある絵。
見覚えがあった。
そちらの方へ行こうとしたと同時に聞こえる足音に赤司は振り返った。
後書き
ここまで進んだら残されるエンドが絞られることに気づかれる方も多いと思います
まぁそのエンドで書こうと思っているんですがw