第29章 ジャージ
「あ・・・
太陽だ・・・!」
そう今さっきまでなかった太陽が出てきていたのだ。
太陽の光にあたってみるとなぜだか暖かく感じて来たのだ。
赤「ニセモノの陽光だけど、あったかいな」
「うん・・・
早く外に出て本物の空の下に出たいねー
あ、そういえばこのジャージ・・・」
赤「いいよ、気にしないで
まだ羽織っておきなよ」
「うん・・・
あ・・・」
何かに気づいたのか、イヴは黙りこんだ。
赤司は気になって声かけをすると少しずつ顔を赤くし始めるイヴに風邪をこじらせてしまったのかとかがんで自分の額とイヴの額を合わせていた。
しかし高く感じないその体温に首をかしげていた。
赤「どうしたんだ?」
「え、あ、えと・・・」
赤「ん?」
「せ、征君の匂いが・・・///」
赤「!?」
恥ずかしそうに目線を逸らす彼女に赤司もまた自分の顔が赤くなるのがわかった。
どうやら彼女は自分が貸したジャージからする匂いに気付き、それがうれしいのか顔を赤くし始めたのだ。
可愛いやつ。
赤司は彼女の手を引いて抱きしめていた。
それでまたなお一層顔を赤くするイヴに赤司は満足そうな笑みを浮かべてた。
いつまでもこうしていたいのだがそういうわけにもいかないということで、イヴは赤司から受け取った鏡を自分の足元へと置いた。
すると反射した鏡はドアの氷を溶かしたのだ。
中へ入ると記号のようなものがあった。
ハート、目、月、太陽、星、渦巻き、リンゴ、猫。
「あ・・・
太陽はここ、目は今さっきのチョウチョのとこ」
赤「どうやらこの足元の暗号を解くカギになるみたいだな
もう一度全部を歩いて見るか」
赤司の提案で二人で歩いてきた道へ戻ったのだった
後書き
さてもうそろそろです
最終回!
何気に最後のエンド悩んだんですよね;;
途中メアリーと話す部分が出ると思いますが、また
「主人公【は】」
という部分に引っかかるのでは?
まぁ今回あげたところを見ればなるほどと頷けることができると思います