第36章 アートの時間
しかし、千葉は静かにはなったが、顔を少し赤く染めていた。
なんだ、まだそこまでなれてないんじゃないか。
そして俺はふっと笑い、また千葉をからかい始めた。
_____一方、机の後ろに隠れていた菅谷と渚は
菅谷「普通はさ、答案の裏に落書きしたらスルーされるか怒るだろ?
だけど、あのタコは安っぽい絵を加筆してくる。むしろ喜々としてさ。」
渚「......」
菅谷「考えてみりゃ当然だよな、落書き程度でマイナス評価になるわけがない
なんせ殺しに行ってもいいんだから。...ちょっとぐらい異端な奴でもE組じゃ
普通だ。いいもんだな、殺すって。」
菅谷はすっきりとした表情で言った。
それに対して渚も
渚「...うん。」
と、優しく笑みを浮かべた。
菅谷「...ついでなんだけどさ、俺 光みたいな奴も初めて出会ったんだ
あんな話が合って、誰よりも他人の事考えられるヤツ。」
渚「だよね、僕もだよ。」
菅谷「だからさ、俺、もうちょい本気になろーかなって思ってんだよ。
光の事。」
すると渚はびっくりした表情になり
渚「な、なんで僕に宣言したの?」
菅谷「そりゃ、ライバルには宣戦布告しとかねーと」
そう言ってニカッと笑う菅谷に、渚はびっくりしたものの
笑顔で
渚「僕も、負けないからね。」
なんて会話をしていたらしい。