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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


「これは、私と、私の母が体験した話なんです」
「えっ、実体験かよヤバッ…!」
日向が静かに驚きの声を漏らす。私は日向に「そう実体験」という意味を込めてこくりと頷く。

「当時、私は4、5歳くらいでした。確か休みの日で、母と一緒に公園に遊びに行ったんです。お父さんもお母さんも共働きで、両親と遊べることってあんまり無かったんです。だから近所の公園でも凄く嬉しくて、はしゃいでました。私はブランコに乗って遊んでいて、お母さんは危なくない位置でニコニコ笑って見守ってくれてました。

私は『お母さーん見てー』言うと、お母さんは笑顔で『見てるよー』って言ってくれました。もう一度『お母さーん』と言うと、お母さんは笑顔で『はいはい』って言ったその時、急にお母さんの顔がビクって強張ったんです。え、一体どうしたんだろうって思って、ブランコを止めて『お母さんどうしたのー』って聞いたら、お母さんがどこか震えた声で、



───────ツル、その子だあれ?



って私の隣のブランコを指差して聞くんです。えっ、って思って隣のブランコを見るんですけど誰もいないんです。『お母さん誰もいないよ、どうしたの?』って聞くと、お母さんは怯えるように、『どうして!いるじゃないそこに!』って言った瞬間、














────────キィ……キィ……










って、一人でにブランコが小さく動き出したんです」効果音のところで山口さんがヒッと呟き、怯えて月島さんの服を引っ張る。月島さんは無表情で服を掴む山口さんの手をぴしゃりと叩く。仲良しかよちょっとほっこりしたんだけど。
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