第3章 一つ合宿所の屋根の下
「あれ?みんなどうした??」
東「何か…生きた心地しない…」
澤「俺も…」
田「強烈過ぎっス今の話…」
月「エグ過ぎデショ…」
日「ハァッ!ハァッ!!」
縁「ちょっと日向過呼吸になってるんだけど!!」
皆顔面蒼白状態に陥っている。私も心拍数が段違いに上がっていて正直呼吸が辛い。最後のスガ先輩が神技のタイミングで手を叩いてくるのが悪いんだ。スガ先輩プロの怪談家かよ。
「お、おい…瀬戸、その…」
「は、はい…?」
「だ、大丈夫か?こ、腰抜けたか…?」
「え、いや大丈夫ですよ」
影山さんが心配して声を掛けてくれてるのだが、どこか様子がおかしい。目も合わせてくれず、どこか声も浮ついているように感じられる。心なしか顔も赤らんでいる。
「あ、あの影山さん、どうかし、」
「瀬戸ッ!!」
「は、はいっ!!」
「今すぐ影山から離れろ!!」
「え、えっ?!」
主将の怒りの声の意図が掴めず、混乱しか浮かばない。どういうことなのか分からず焦っていると、
─────パチッ
不意にスイッチを入れる音が響き、部屋が明るく照らされる。眩しさに目を細めながらも周囲を見ると、みんなの視線が集まっている。ちょっと待って私何かしたっけ誰か説明して。