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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


「ってそれリアルに怖い話じゃねぇか!!」
田中先輩が我に帰ったようにズバッとツッコミを入れる。でも山口さんの話は怪談より鳥肌立つ。
「だってすっごい怖かったんですよぉ~!成長したカマキリ達が入れてた箱壊して出てきたみたいで押入れ中がカマキリまみれに、」
「良い良い!それ以上言わなくて良い!!恐ろしさは十分伝わった!!」
「そうだべ山口!それ以上言ったらみんな押し入れ開けられなくなる!」

耳を塞いでる田中先輩とスガ先輩は山口さんの言葉を遮る。ナイスコンビネーション。
「こえ~~…カマキリこえ~~…!!」
日向は青い顔でガタガタと震える。私もまだ震えが止まらない。想像するだけで泡吹きそう。
「も、もう次いくぞ次!!」
「そ、そうしましょう大地さん!!」
主将の言葉に全力で賛成する西谷先輩。さすがに西谷先輩も引いたか。


「次はー……スガだ!」
「おっ!俺かー。楽しみだなー!」
スガ先輩はニコニコと天使スマイルを浮かべている。何ていうか…いつもなら拝み倒したくなる程有り難い笑顔が今は、逆に怖い。

「スガさんの怪談超怖そうなんだけど…」
「俺聞く前なのに逃げ出したい…」
田中先輩と西谷先輩も嫌な予感に駆られ、互いに手を取り合いガタガタと震えている。月島さんも眉根を寄せ、苦い声を漏らす。
「何かエグそうな予感しかしない…」




そうまさにそんな感じ。




血の気が引きまくってるみんなとは裏腹に、聖母の様な笑顔を浮かべるスガ先輩。







「ダイジョブダイジョブ!みんな揃ってじゃないとトイレ行けなくなるくらいの話だからさっ!!」




その瞬間、全員の顔から表情が欠落したのは言うまでもない。
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