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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


「お、俺がトップバッター…。が、頑張ります!」
山口さんは神妙な面持ちを作り、軽く会釈をする。その静かな雰囲気が妙に恐怖心を増幅させる。その表情を固唾を飲んで見詰める。

「これは、俺が体験した話なんですけど…中2の暑い夏の日の話です…。
自分の部屋で寝っころがって漫画読んでたんです。静かな夜で、風も無いような日でした。でも突然、部屋の押し入れから────カリカリカリ、って引っ掻くような音がするんです」
「う、わぁ…」
スガ先輩の顔が青くなる。みんなの表情も苦いものになる。私もですよ。引っ掻く音ってそれヤバいやつ。
「俺もゾっとしました…。でも、自分の部屋ですし、確認しないわけにはいかないって思って、思い切って開けたんです!そしたら、」
おおっとみんなが身を乗り出し、話の続きを求める。山口さんは一息に言い切った。

















「小さい時に拾ってそのままになってたカマキリの大量の
卵が孵ってて動き回ってたんですよッッ!!」

「「「うわあああああああああああああああああ!!」」」




意識持ってかれるかと思った。もう押入れ開けられない。


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