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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


影山さんは真っ直ぐに私を見詰めて問い掛ける。
(ど、どうしてそう思ったんですか…)
(何か、表情が暗かったからそう思った、だけだ)
照れたのか影山さんは唇を尖らせて頬を掻く。私の表情が優れてないのに気付いて心配してくれたのだろうか。こうやって心配してくれるだけでも、私に安心感を与えてくれる。


(ちょっと怖かったけど、もう大丈夫です。ありがとうございます)
(そうか。あ、あのよ…)
(はい?)
(もし、怖くて叫んだりしても…俺、迷惑とか思わないからな?)
(! はい、ありがとうございます)
(…!)
影山さんは何故か驚いた様に目を見開いた。私の頭に疑問符が浮かぶが、嫌な予感に自身の口元を抑える。まさか私、また変に笑ったり…。
(今、お前笑った?)
(笑ってない、です。気の所為です)
(そ、そうか…)
(そうです。きっと見間違いです)


平静を装ってきっぱりと言い張る。男子に笑うということがどうしてか苦手なのだ。何ていうか、あんまり笑顔に自信が持てない。暗いから笑顔ちゃんと見えてないよな?大丈夫だよな?不意に主将がパンパンと手を打ち鳴らした。
「みんな静粛にー。じゃーサイコロ振るぞー」
主将の振ったサイコロがころころと緩やかに転がって行き、輪の中央付近で止まった。主将が身を乗り出してサイコロを見る。



「お、トップバッターは山口だ!」
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