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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


「はいキャプテン!」
「何だ日向?」
「電気は消さないんですか!?」
その質問に、主将は周囲に視線を配りながら口を開く。
「ん~~…俺的に電気は消したい、っていうか暗めにしたいな。みんなは大丈夫か?特に瀬戸」
不意に話を振られて僅かに戸惑う。視線が集まり、顔が熱くなるが、なんとか言葉を返す。
「大丈夫ですっ、暗い方が怖いですし…」
「ん!分かった!じゃあ暗くしたら始めるからなー」
主将は立ち上がって壁のスイッチに指をかけた。笑顔でみんなを見ると、じゃあ暗くするぞーと声を上げる。



─────────フッ…



乳白色に輝いていた光は陰りを見せ、蝋燭の炎の様な橙色に姿を変える。黒い影と奇妙なコントラストを生み出し、言い知れない恐怖心を煽り立てる。
「うわっ!めちゃめちゃ雰囲気出んじゃねぇか!」
「うおやべぇッ────!!こんなかで怖い話したらマジで
出そうだなー!!」
田中先輩と西谷先輩はテンションは鰻登りのようで、話は始まってもないのにわやわやとしている。
「影山怖い?怖い?」
「馬鹿にすんな日向!暗いだけで怖くねーよ!」

この時点でちょっと怖いかもしれない。怪談話や心霊番組なんかは好きだが、お化け屋敷とか実際に体験はしたくないタイプなんだなこれが。先行きに不安を感じていると、右からぼそっと声をかけられる。


(瀬戸…)
(は、はい)
(怖いのか?)
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