第3章 一つ合宿所の屋根の下
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まさか瀬戸が風呂入ってたなんて気付かなかったし、思ってもいなかった。つかマジなんで考えてなかったんだ。俺らの会話とか聞こえてない、よな…?
─────数十分前 男子風呂場
「っか─────!生き返りますなぁ─────ッ!!」
「西谷、完全に親父だぞそれ…」
「良いんだよ力ー!んーな細かいこと!!」
風呂の大浴槽に浸かりながら皆で会話を交わし始める。あっつい湯に浸かり、一日の疲れを癒す。
「つーかよー!今年俺ら幸せじゃね!?」
「ん?どーいうこと?」
「どーゆーことって木下よお前!今年は我が女神潔子さんに加え第2の女神瀬戸がいるんだぞ!しかも泊まりで一つ屋根の下だぞ!!」
「おーよ!!ったく月島よー!!一日中ムサ苦しいとか言ってたけど瀬戸がいんじゃねぇか!!」
「でも2人ともぶっ倒れたじゃん」
「あれは潔子さんがいなくなってしまうという事実を忘れてたからだ!!」
「そーだよなー龍!潔子さんはそれ程までに大きな存在なんだよ!」
ノヤさんと肩を組み、縁下に抗議する。潔子さんに瀬戸もいれば俺らは向かうとこ敵無しだ。
サッカー部や野球部のやつらなんか余裕で見返せるくらいだ!俺らには女神が二人もおられるんだぞ!悔しかったらミサでもしな!!