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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


「一日中むさ苦しい連中と顔つき合して何が楽しいのさ」
月島さんは顰め面で呆れたように日向に言う。その言葉に、日向は不満気にムグッと頬を膨らませる。月島さんの発言に間髪入れずに田中先輩と西谷先輩コンビが誇らしげに反論を宣誓する。




「「おい月島てめぇ!!半径500m以内に潔子さんがいる空間はむさ苦しくねえんだよッ!!」」

見よ、これがこのお二人だ。





「これが潔子先輩信者の末期症状…」
「特効薬も無し…」
「お前ら誰が上手いこと言えと」
私の呟きとそれに乗ってきた影山さんの言葉に、主将が呆れ混じりの称賛を送ってくれた。
さすが主将。やいやいと騒ぐ田中先輩と西谷先輩の横を通る際に、スガ先輩がくるりと振り返る。それに釣られ、影山さんと私も動きを止める。



「清水は家近いから用事終わったら帰っちゃうよ。いつもそうじゃん」

───────バターン!
「えっ?うそっ」



先輩達が倒れ伏すと同時に、衝撃の事実に素っ頓狂な声を上げてしまう。私の反応に、スガ先輩は目を瞬かせる。
「あれ?瀬戸、清水から聞いてないの?」
「はい、聞いてないです…」
「マジか!おーい清水ー!お前帰っちゃうの瀬戸に言うの忘れてるぞー!」

スガ先輩の声に潔子先輩が振り返り、慌ててこちらへ駆け寄ってくると、潔子先輩は申し訳ないという表情で口を開く。
「伊鶴ちゃんごめん、私うっかりしてて言い忘れた」
「えぇッ!じゃあホントに……」
「うん、そうなの」
「え、私、夜、一人ですか…?」
「そうなっちゃうね…」
「……」
「伊鶴ちゃん?」
「……」





潔「伊鶴ちゃん?ちょっと、大丈夫?!」
菅「た、大変だ!!瀬戸が息してない!!」
澤「さ、酸素吸入器!!酸素吸入器持って来い!!」







夜の合宿所、男子の方々ばかりの中に女子一人。ぼっちじゃないですかヤダー。(菩薩顔)

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