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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第3章 一つ合宿所の屋根の下


        *   *   *

──19:55 烏野高校学習合宿・部活動合宿用施設 到着



薄暗闇が夜を迎えようとしている。簡素な場所に立つ古ぼけた合宿所が、ジジッと音を立てて今にも消え入りそうな街灯に照らされている。うん、まぁ想像してた通り、何か人じゃないものが出そうな感じだ。


「うおおおおっ、初めて来たっ!」
日向揺るがなさ過ぎだろ怖くないのかよ。ちょっと私膝が笑い始め
てるんだけど。
「……ハァ」
「何か出そう…」
月島さんは眉根を寄せ、小さく溜息を吐き出す。山口さんは青い顔でげっそりと呟く。これ。これが正しい反応です。


「瀬戸ちゃん、顔色悪いけど、大丈夫?あ、もしかしてちょっと怖い?」
山口さんが労わる表情でこちらに声を掛けてくれる。自分も怖いだろうに。山口さん優しい。
「…はい、実は。何か、出そうじゃないですか…?」
「うん、だよね〜…。何ていうか、何も無さそうに見せかけてもの凄い怖いものが待機してる感が…」
「それ凄い分かります…」
「そんな不安がらなくたって何も出ないよ~」

スガ先輩は私達を見て微笑ましそうに宥める。山口さんは不安な表情を浮かべて反論する。
「そうは言っても怖いですよ~~!」
「大丈夫大丈夫~~」
「そんなぁ~~~!!」
そんな癒し会話を聞きつつ合宿所の中へ入って行く。日向は我先にと合宿所に入っていき、合宿所の中へと消えて行った。と、思いきや日向のうおおおおという歓喜の声があちこちから響いてくる。日向は予備エンジンどんだけ搭載してんだよ。

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