黒子のバスケ キスより素敵なことをしよう 【短編 裏】
第1章 黄瀬涼太 【とろけるようなキスを君に】
黄瀬side
今は試合帰りで汐梨っちと帰っている。いつもは試合観戦しない汐梨っちが来てくれたから。最高にテンション上がって、ダブルスコアで圧勝したっス!
「汐梨っち!今日の俺カッコ良かったスか?」
『うん!とってもカッコ良かったよ、涼太がバスケしてるところ!』
頬を赤く染めて言う汐梨っちがたまらなく愛しくなって今すぐに抱きしめたくなる。だけどここは人通りが多い道だから抱きしめられない。
「汐梨っち!」
俺は汐梨っちの手を引き、薄暗い路地に入る。
『急にどうしたの涼太?』
「汐梨っちを抱きしめたくて」
ギュッ と上から包み込むように抱きしめる。…ヤバいキスしたい!俺の頭の中では、そんなことを考えている。
『甘えん坊だね!涼太ってば』
俺の顔を見ながらそう言う汐梨っち、その唇は妙に色っぽくてまるで誘っているみたい。