第3章 エース
夢主side
そして、私はいつものごとく門の前で
西谷先輩を待っていた。
気付けばこれが日課になっている。
西谷先輩の事を考えると凄く楽しくなる。
この気持ちは……なんなんだろう?
『まーいっか!』
そういって立ち上がった時、
西「え?何がだよ」
西谷先輩が立っていた。
『な、なんでもないですよ!』
西「へぇ~。怪しいな。」
『本当ですっ!!!!!!!!!』
西「お、おぅ。早く帰るぞ!」
そう言って先輩は歩き出した。
そんな先輩に並んで、私も遅れて歩き出した。
そして、またお昼の残りのピ○レグミを口にした。
…本当飽きないな。
西「俺にもくれ!」
『しょーがないですね…』
いつもの変わらぬ会話の筈だった。
でも西谷先輩が何だか元気がない気がする。
まだ旭さんと何かあってるのかな?
西「なぁ、遥音。」
『…へっ?』
西「俺寄りたい所あるんだけど、いいか?」
『あっ、はい!いいですよ!』
そう言って先輩に連れられて来たのは
少し大きめの公園だった。