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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第14章 媚薬


~放課後~

――コンコン

「入っていいわよ」

――ガラガラ

「ビッチ先生、なんで私呼ばれたの?」

私は教員室の扉を開けながら不満を垂れ流した表情で言った。

「とりあえず座ったら?」

ビッチ先生はタバコを吸いながら自分の目の前にある椅子に座るように言った。

「ごほっごほっ…ちょっとビッチ先生、私タバコ苦手なんでタバコやめてほしいんだけど…」

「あら、そうなの?」

そういうとビッチ先生はタバコを灰皿に捨てた。

「それで、なに?」

私は椅子に座り、改めてビッチ先生に尋ねた。

「あんた、カルマとなんかあったの?」

「っえ?!」

あまりに唐突に、しかも今私が気にしていることをバッサリ言われ思わず声が裏返る。

「そんなに驚かなくてもいいでしょ。見てれば気付くわよ」

「う、うそ…」

「大マジよ。あんた、分かりやすぎるのよ」

呆れたと言わんばかりの口調で言われ、私は肩を落とす。

(あれ…?でもなんで…)

「ビッチ先生、なんでカルマくんと…って知ってるの?」

「そんなの勘よ、勘」

「えっ…」

あまりにも適当な理由に拍子抜けしてしまいそうな答えだった。

「それで、何があったの」

真剣な顔つきになり、空気が少し重くなった。

「ビッチ先生には…関係ないことだから…」

「あんた、もしかしてそれをカルマに言ったんじゃないでしょうね…?」

ビッチ先生はキリッとした目付きで私を睨んだ。

「そ、それは…」

私は次々と図星を突かれ、思わず下を向く。

「あんた、ほんとに馬鹿ね…そんなこと言われてカルマはどう思うかとか考えなかったの?」

「…だって、これは私だけの問題じゃなくて…っ…カエデも関係してるから…」

「カエデ…?」

私はうつむいたまま、コクンと頷いた。

「誰にもバラしたりしないから話してみなさい」

私は顔を上げて、ビッチ先生の顔を見た。

その姿は、殺し屋の『イリーナ・イエラビッチ』ではなく、3-Eの英語教師の『ビッチ先生』だった。

「…嘘ついたら、烏間先生に訴えてやるから…」

私はそう言って昨日のカエデとのことを話した。
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