第6章 対策
次の日の朝、学校への足取りがとても軽かった。
昨日の出来事だけで大分カエデのことも知れた。
それに、カエデは私にとって信用できる人へとなった。
学校が待ち遠しい。
そしてやっと教室についた。
「――ガラガラ」
「あっ、ののちゃん!」
カエデはもうすでに教室に来ていて渚くんと話していた。
「そうだ、渚に聞いといたよ」
「ありがとう!んで、どうだった?」
「もうすぐじゃないかってさ」
「えっ…」
もうすぐ。
もうすぐで会える。
もうすぐで会ってしまう。
二つの意味でその言葉は私の胸を締め付けた。
怖かった。
だがカエデが肩を軽くポンと叩くとそれは無くなった。
恐怖が勇気へと変わった。
カエデはニコリと微笑んだ。
まるで『大丈夫だよ』と慰めてくれているようだった。
私は『うん、ありがとう』と、微笑み返す。
「なんか二人雰囲気変わった?いつもと雰囲気が違うね」
ふとそこに渚くんが会話に混ざってきた。
「まぁねっ☆」
カエデは私の両肩に後ろから手を置き、横から顔を出し、ニカッとする。
「へぇ、よかったね。市ノ瀬さん」
「うん!…え?」
私に対してだけ言っていることに違和感を持った。
「えっなんで私特定なの?」
「だって茅野としか絡まないじゃん」
えっ…うそ?!みんなから私そんな風に見られてたの?!
「そ、そんなことないよ!わ、私だって…!えぇと…ほ、本とか!」
「いや逆にそれ悲しいからね?!」
「渚くん…ひどい…」
「あわわ!ごめん!」
友達が少ないの、少し気にしてたのに…
「あぁ!渚!ののちゃんをいじめるなよ!」
「いじめてないよ!」
私たちはそんなくだらない話をしていた。
そして私たち3人はいつメンと呼べるメンバーになった。
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作者から
どうも!今回、訂正はありませんが今週の少年ジャンプを読んだので思わず感想を書いてしまいました!
渚くん!超GJ!
はい。それだけです、ごめんなさいw
では、本編をお楽しみください。