ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第5章 メンチ×ト×リョウリ
私がたまにふらつくのを支えながら、トヒロとキルアと私は【ビスカ森林公園】に戻ってきた
「二人ともごめんね。ありがとう...//」
キ「ったく...気にしなくて良いって言ってんだろ?心配性か、っての...//」
ト「ま、幼馴染みとして放っておけるわけないしな」
キ「本当にそんな理由かよ...?」
ト「さぁ?」
ク「来たか、三人とも...」
ゴ「キルア!」
レ「なんかよぉ、全員が全員不合格だぜ?」
見てみると、既に空の皿がブハラさんの横に何枚も重なっているが、メンチさんの機嫌は悪いままだ
(美味しい料理をまだ食べていないから...?)
確かに、ここに集まっているハンター受験者たちはほとんどが男だし、【料理】などという、一般的な試験は想像していなかったのだろう
ク「メンチは全て、見ただけで料理の質を判断し、不合格にしている...つまり、味は二の次!!」
ゴ「そっか!じゃあ見た目を綺麗にすれば良いんだね!!」
そう言ってゴンが出した料理は...他の受験者のような丸焼きに、お花をたくさん飾った女々しい見た目だった
メ「たいして変わらんわ~っっ!!!(怒)」
レ「次は俺だ!」
レオリオの出した料理は、ただの丸焼きに、お子さまランチ用の旗を刺したものだった
メ「お子さまランチか~っっ!!!(怒)」
(ですよね...ってか、あれどこで用意したの...?)
ク「次は私だ。ジャッジをお願いする」
クラピカが出したのは、スライスした食材をハンバーガーのように重ねたものだった
(あ...味付けしてなくない...?)
メ「不味いわ~っっ!!!(怒)あんたも四百三番と同レベルね!!!(怒)」
(四百三番...あ、レオリオ...(汗))
ク「四百三番と同レベル、か...」
(クラピカが少しどころじゃないショックを受けているような気が...(汗))
すると、クラピカが私の方を向く
ク「ルイ、女子の貴重な意見で、料理をなんとかできないか?」
「私のも誉めたもんじゃないだろうけど...説明は苦手だから、実際にやってみるね!」
肩出しニットの袖を捲り、気合いを入れる
(爽やかなあの料理を!!)