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第14章 感覚


浴室から出てからはリヴァイに背を向けながら私服に着替えていた。

リヴァイは気にする様子も無く普通に着替えていた。

着替え終えるとエミはそのまま布団にうつ伏せになる状態で倒れ込む。

「お前…そのまま寝るつもりか?」

「まだ寝ませんが、いきなり裸を見せられたので疲れました」

実際は怒っていないが少し不機嫌そうな声で言うと、ひょいっと横抱きされてまた浴室へと連れて行かれた。

「髪ぐらい乾かせ。
布団が濡れる」

そう言ってタオルで頭をガシガシと拭かれた。

解放されたエミはまたベッドに行きうつ伏せになった。

するとリヴァイも隣で横になった。

「そんなに男の裸を見るのが恥ずかしいか?」

「そりゃそうですよ…
今まで付き合った男性どころか父の裸でさえ見た事無いんですから」

「そういえば12歳で訓練兵になったんだったな」

「はい。
なので男性経験は有りません…」

現在22歳のエミは兵士になってから恋愛とは無関係の状態だった。

何度か告白された事はあったが兵士と付き合うという事が受け入れられなかった。

それが、今となってはリヴァイと結婚している。

「なら俺が色々と教えてやらねぇとな」

そう言うや否やいきなり仰向けにされたと思うとリヴァイが上に乗ってきた。

そして唇にキスをされ、首筋にもキスをされる。

「ストップ!」

エミは渾身の力でリヴァイを離す。

「どうした」

「どうしたじゃありません!
確かに夫婦にはなりましたが、式を挙げるまでは駄目です!」

顔を赤くしながら必死で訴えるエミを見てリヴァイは微笑んだ。

「そんな事だろうと思った。
という事はもう少しだな」

「へっ…?」

意味が分からないでいるとリヴァイはエミの上から下りて横になると抱き締める。

「今は分からなくて良い。
壁外前日に体力を消耗する様な事をしたら、さすがの俺でもきつい。
特に今回は特別だからな」

そう言ってエミの額にキスをするとニヤリと笑った。

その様子に嫌な予感がしたが、リヴァイとは夫婦だ。

これから待ち受けているであろう行為がどんな物であるかを想像するだけで怖い。

「もう寝るぞ」

そう言ってリヴァイは目を瞑ったのでエミも目を瞑るとそのまま自然と眠りに落ちた。
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