第2章 ✡〜好きな人が出来ました〜
「...ごめんよ。グミからかうの面白くてさ〜」
「んーん平気。ワタシ達って一緒だね。」と答えてぶんぶんと首を振ってみせる。
だって実際全く気にしてない。ワタシ達は似た者同士だ…
「いや、一緒にはしないで。」
「ひ、酷いッ」
「冗談冗談〜」付け足して白い歯を覗かせてニカッと笑う。
「凛音の冗談は本気にしか聞こえないようっ‼︎」
ここで、ワタシ達のやりとりを温かく見守っていた未来がおもむろに口を開く。
「相変わらずね〜りんにぇ。」
「「…おかしいよね⁉︎」」
ワタシと凛音は、息ぴったりなハモり方をして微かに視線を合わせた。
対象に、未来は首を傾げると、キョトンとした顔でワタシを見つめた。