第2章 新しい家族。
「ふっ。」
出ていったドアを見つめ、
笑みをこぼす。
仕草や言葉がリアに似ていて、
少しだけ戸惑っている。
「死んだとかほざいてやがったが…
まさか、な。」
あいつらが新聞を持ってきたあの日、
噂に聞いていたやつが、あの女だった。
そのときなぜか、
見たいといっていたペボたちに
時間の無駄だ、とかなんとか言って、
こいつから離していった。
嫌な予感がした。
わけもわからずに。
だが、会ってしまった。
「普通の女、か。」
いまだにわからねぇ女だが、
人間らしい反応もあって、
おもしろい。
どう、扱ってやろうか。
ローside~end~