第2章 新しい家族。
「なにか手伝いすることはありますか?
乗せてもらってるのになにもしないんじゃ…」
そんな姿が重なって、
いじってやりたくなった。
「こっちにこい。」
素直に来るかどうか考えたが、
すぐにあるいてきた。
ほんと、…似すぎだ。
「なんですか?」
動揺しているのか、
きょどっている。
そんなこいつのてを、
俺は引っ張った。
「お前、懐かしい匂いがするな。」
首もとに顔を埋めて、
すんすんと嗅ぎ回す。
「や、やめてください!」
目らへんしか見えないが、顔を真っ赤にして
抵抗とは言えない抵抗をした。
そんなところも、そっくり。
そう考えてるうちに、
俺の腕をすり抜け、部屋を出ていこうとする。
「手伝いはいいのか?」
俺はたぶんにやけてるだろう。
振り向いた女がまた一層と赤くした。
「自分で探しますから!!」