第2章 新しい家族。
「ロー、入るぞー。」
ペンギンさんのあとに続き、
私も中に入る。
思っていた通り、
医学書や医療、生物、
そういうふうな本がみっしり棚に並んであった。
小さな頃から片手に本を持ち歩いていたロー。
私が唯一、ローらしいって言える数少ないこと。
「それはそいつにやったはずだが」
「まだ着るわけにはいかないらしい。
俺らのなかに入ることはできねぇだと。」
俺が言っておくとか言うから
オブラートに包んで言ってくれるんだろうと思ってたけど
そのまんまじゃん!
「ご、ごめんなさい」
「……そうか。
まぁいい。
そんなことより、お前の部屋を決める。
というかもう決めてある。」
「どこ、ですか?」
ちょっと、嫌な気配が…
「ここを使え。」
ほら、
私は本当についてません。