第2章 新しい家族。
「待って、…まって…」
それだけは!
それだけは!
消さないで!
「麦わらさん!!!」
もう少し。もう少し。
「っ!!」
どう呼んだらいいのかわからないんだろう。
バーソロミュークマに手をあげられていながら
私を見つける麦わらさん。
「麦わらさん!手を、
伸ばして!」
あと少しで届く。
「まだ、名前、教えてないです!
あきらめないで、お願い!
手を、伸ばして!」
そういうと麦わらさんは
聞こえたらしく手を伸ばしかけた。
「私の名前は…!!」
麦わらさんは
消えてしまった。
「リア………」
助けられなかった。
「ああぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」