第2章 新しい家族。
「幸せですね、トラファルガーさん。」
「?」
キョトン顔をするロー。
「こんな家族に恵まれて…幸福者ですよ。」
無理矢理作った笑顔に
ローは気付くだろうか。
できるだけ、できるだけ、
喜ぶような顔で……。
「まぁ、そうだろうな。
こいつらは俺のかけがえのないものだ。」
「かけがえのないもの。…いいですね。」
「でも、あとひとつ、かけがえのないものがある。」
「あとひとつ?」
それは、なに?
私の目を見つめて動かないロー。
「それは…」
「ロー!海軍三大将のうちの黄猿がきたらしい!
ここは出た方がいい!」
黄猿!?
やっぱり天竜人のことを聞き付けたか…
麦わらさんが危ない。
「な…どこにいく!おい!」
「麦わらさんたちが!」
ごめんね。ロー。
やっぱり、私はローの隣にはいけないみたい。
神様、私はやっぱり、
そういう運命なのですね。