第2章 新しい家族。
「だから連れてきたんだよ。」
「やっぱり!あのときそうじゃないかって思ってたんだ!」
「なんで私に会いたかったんですか。」
それはほんとに気になる。
「いやぁ、それがな?
自分をさらけだしたことがないおんなって聞いてさ、それに手配書がでてない。
そういう秘密な女ってどんなだろう!
てことから美人。っていうふうになってよ。」
すまねぇな、というかのような顔をして
キャスケットさんが言った。
「顔、見れねぇよな?」
「すいません。」
「あ、待って待って!
そんなことよりさ、思ったんだけど、
キャプテンたちのことは知ってたのに
僕たちのことは知らないんだね!」
しゅん、とした顔をするしろくまさん。
「モブはそんなもんだって…」
ペンギンさん、キャスケットさん、
次々に落ち込んでいった。
「いや!そういうわけじゃないんですよ!
まだ私が勉強不足だっただけで!
だから、今出会えてよかったって思ってます。」
ほんとのことだよ。
ローの仲間がこんなにいいひとたちだって
知れてよかった。
でも、なんだか寂しい。
しろくまさん、あらため
ベポさんとペンギンさんは
初めてあったとき、家族だっていった。
『離れていたって家族だ。』
そういったのに。って思ってしまう。