第3章 見守るのは斜め後ろから。。
「あー!お腹一杯!
私は今日もおりましょうかね!
ペボも一緒に降りる?」
「…え、あ、どうしよう!
うん、降りるよ!」
いい返事が聞けてよかった。
一人じゃこころぼそいもんなぁ
「じゃあ甲板にいるね!」
そういって食堂をでた。
「んー!やっぱ、海はいいなぁ!」
潮風を感じ、改めて海が好きだと感じる。
これも、海を教えてくれたローのお陰。
それと、なによりローの船に乗っての海だから。
「ま、本当の私ならもっといいんだけど!」
「あら?あなたは…」
私が独り言を言い、空を見上げながら背伸びをしていると、
目の端に人のシルエットを捕らえた。