第3章 見守るのは斜め後ろから。。
「…はぁ」
ローの目の前まで来たのはいいものの、
幸せそうに寝てるローを起こすことは私にできないでいた。
幸せそうって言っても…
他の人から見たら全然見えなさそうな寝顔。
でも、幼馴染みの私にはわかるの。
すごいでしょ?
「寝顔は変わらないのにね…」
他は全然違う。
大人になった。
「ロー、…ロー…」
小さな声で、
普段は呼べることのない名を何度も呟いた。
私のことをさらけ出したら、
あなたは受け入れてくれる?
それとも、忘れてる?
「だから、怖いの。」
願ってない答えがでたら…
私は今度こそ一緒にいられない。