第3章 見守るのは斜め後ろから。。
ローside~
「こんな…こんないい家族のなかに…
私は……入ることは…できま…せん」
俺の命令は聞けないやらなんやら言ったあと、
こういいながら眠った。
「ったく…運ぶの俺しかいねぇだろうが…」
それにさっきの言葉…
変な言い方だったな。
やたらとこいつは家族家族いいやがる。
家族となんかあったりしたのか?
まぁ考えただけで秘密人物でわかるわけねぇが。
「んー」
唸った女をみて、
俺は立ち上がり、女を抱えた。
「仕方ねぇな。」
「ふふ…やっぱり優しいところ…変わんない…」
しっかりと抱えると女はぼそぼそと幸せそうに口にした。
「俺を誰と勘違いしてんだ。
…寝言か?」
なにも言わないことに
ため息をはき、
食堂を出て自分の部屋をめざした。