第3章 疲労熱注意報(空閑遊真)
「わりぃな空閑、看病させちまって」
「だからいいって。もう体調大丈夫なの?」
「あぁ、どうにかな」
あたしの自己治癒力が元々高いからか、1日でどうにか回復していた。
だが、空閑の顔は少し曇ったままで、やっぱり迷惑かけたなとか思ってると、空閑が口を開いた。
「名前さん、俺に黙って本部に行ったよね?」
「……は!?何で知って……レプリカぁぁ!!」
『私はユーマの味方だ』
「名前さん、俺少し怒ってるんだ。それくらい分かるよね?」
「マジすまん許して空閑!!」
病み上がりだというのに、あたしは空閑としばらく追いかけっこをする羽目になってしまったのだった。
END