第7章 平和的展開とはこういうものだ(ヒイロ&リリーナ)
え、何これ、何であたし二人に挟まれてるの?
「リリーナ、明日からまた会議じゃないのか?さっさとゼクスの所に帰れ」
「ふふっ、そんなどうでもいい業務なんて、お兄様に全部押し付けてきましたわ」
「超お偉いさんがそんな業務とか言っちゃダメだろ!!」
あぁ、ゼクス可哀想に。
あーめん。
「じゃあ、リリーナはどうしてこっちに来たんだ?」
仕事じゃないなら、あ、違うわ。
ヒイロに会いに来たのか。
「ヒイロ、貴方が名前に手を出してないか見に来たのです。というか、私が名前を迎えに来ましたの」
「はい?」
話を理解しようと思考を巡らせていると、リリーナに両手を握られた。
「名前!ヒイロなんか捨てて、私と共に時を歩みましょう!!」
「はいぃぃぃ!!?」